完成を目指して

オズワルド・サンダース

もし、私が夏しか知らなかったら、
主の言われる「雪よりも白く」という意味が、
どうしてわかっただろうか。

もし、輝きに満ちた日しかなかったら、
美しい神の国に行き、
「涙をぬぐい取って下さる」と
どうして言えたであろうか。

もし、疲れることを知らなかったら、
「その愛する者に眠りを与える」という
御言葉を心に留めておくことができただろうか。

もし、自分の墓が無かったら、
虚しい道ばかり追っていて、
永遠の命を思わなかっただろう。

冬も、涙も、疲れも、墓さえも、
私を祝福する神の道なのだ。
私がそれを不幸と呼んだとしても、
それはなお、私に生を示してくれ
愛のほか何ものでもないのだ。